サイボウズ Officeは、社内の予定・施設・掲示・稟議をまとめる内部グループウェア
サイボウズ Officeは、メールや文書作成を中心にしたOfficeスイートではありません。スケジュール、会議室などの施設予約、掲示板、メッセージ、ワークフロー、ファイル管理、報告書、アドレス帳、プロジェクト、ToDoなどを、社内の共通入口へまとめるグループウェアです。
Google WorkspaceやMicrosoft 365を対外メール・文書・ファイルの基盤として残し、サイボウズ Officeを社内予定・施設・申請・周知の内部運用基盤として重ねる使い方が分かりやすい位置づけです。
Standard・Premiumの差は、Custom Appsの有無
クラウド版の下位コースには、スケジュール、掲示板、ファイル管理、メッセージ、メール、ワークフロー、報告書、アドレス帳、プロジェクト、ToDoリストなどの標準機能が含まれます。社内予定・施設・掲示・申請をまとめるだけなら下位コースが基本です。
上位コースは、下位コースの全機能にCustom Appsが加わります。Custom Appsでは、顧客台帳、商談進捗、社内Q&Aなど、会社独自のWebデータベースを作れます。標準のスケジュールやワークフローだけでは扱いにくい業務情報を追加したい場合に使います。現在のコース名称・料金は下記で確認できます。
現行プラン情報 (2026-08-18 確認)
現行プラン情報
| 項目 | スタンダードコース | プレミアムコース |
|---|---|---|
| 料金 | 600円 / ユーザー / 月(税抜、年額7,200円) | 1,000円 / ユーザー / 月(税抜、年額12,000円) |
| ユーザー数 | 5〜300ユーザー(推奨) | 5〜300ユーザー(推奨) |
| ストレージ | 5GB × 契約ユーザー数(共有) | 5GB × 契約ユーザー数(共有) |
| 主な機能・制限 | schedule/board/file/message/mail/workflow/report/address book/phone memo/project/ToDo/timecard等 | Standard全機能+Custom Apps |
料金・容量・上限は変更されることがあります。最新の条件は公式情報でご確認ください。
スケジュールと施設予約を同じ画面で扱うことが、社内運用では大きい
社内の予定調整では、人の空き時間だけでなく、会議室や備品が空いているかも必要になります。サイボウズ Officeでは、メンバーの予定と施設予約を同じグループウェア内で扱い、社内会議、来客、設備利用などを内部運用としてまとめられます。
Google CalendarやOutlook予定表でも施設リソースを管理できますが、掲示板や稟議までサイボウズ Officeへ寄せる場合は、社員が同じ入口を使うこと自体が価値になります。
掲示板とメッセージは、リアルタイムチャットとは役割を分ける
サイボウズ Officeには掲示板とメッセージがありますが、SlackやChatworkのようなリアルタイムチャットを主役にするサービスとは性格が異なります。
日常の短い相談はチャット、全社周知や残したい社内情報はサイボウズ Officeの掲示板、と分担する使い方もできます。併用する場合は、チャットで決まった重要事項をどこへ正式に残すかを決めます。
ワークフローが標準なので、稟議・申請を内部運用の中心にしやすい
サイボウズ Officeでは、ワークフローが下位コースから標準機能です。休暇申請、交通費、稟議などを電子化し、申請・承認・差し戻しの状況を共通画面で確認できます。紙やメールで承認経路を回している会社では、予定・掲示と同じ社内ポータルへ申請を寄せる意味があります。
LINE WORKSでもワークフローが提供されていますが、こちらは追加課金のオプションです。現場スマホ中心ならLINE WORKS、社内予定・施設・稟議を標準でまとめたいならサイボウズ Office、と役割で比較します。
ファイル管理は社内共有向けで、DriveやDropboxの代替を主目的にしない
サイボウズ Officeのクラウド版は、契約ユーザー数に応じた共有ディスク容量を持ち、社内の文書・資料をファイル管理へ置けます。ただし、PCとフォルダを同期するDrive/OneDrive/Dropboxと同じ用途を主役にするサービスではありません。
大量の制作ファイル、社外共有、端末バックアップなどは専用ストレージの方が自然です。稟議やプロジェクト、掲示に関連する社内資料を置く役割を持たせ、ファイル原本の正本は別基盤へ残す構成も考えられます。
Google/Microsoftと併用するときは、予定とファイルの二重化に注意する
Google WorkspaceやMicrosoft 365とサイボウズ Officeを併用すると、予定、ファイル、タスク、社内連絡の一部が重なります。Google/Microsoftをメール・文書・ファイルの基盤にし、サイボウズ Officeを社内スケジュール・施設・掲示・ワークフローへ限定する、と役割を決めると分かりやすくなります。
反対に、Outlook予定表とサイボウズ Officeの予定を両方同じ目的で更新する運用は、二重登録を生みます。何をサイボウズ側へ移すのかを先に決めます。
新規導入はクラウド版を前提に考える
パッケージ版サイボウズ Officeは販売・サポート終了へ向かっています。終了日は利用中ライセンスの有効期限によって異なり、すべての利用者が同じ日に終了するわけではありません。
これから新しく選ぶ場合は、クラウド版を前提に考えます。既存パッケージ利用者は、クラウド移行という別の課題を持ちます。データ移行ツールにも提供終了予定があるため、旧環境を持つ会社では先送りしすぎない方がよいでしょう。
サイボウズ Officeが向いているのは、内部運用の入口を一つにしたい会社
サイボウズ Officeが候補になりやすいのは、社員の予定、会議室、掲示、稟議、社内ファイルが別々の仕組みに散らばっている場合です。メールやチャットを高機能にしたいというより、「社員が朝どこを見れば予定とお知らせと申請状況が分かるか」を揃えたい会社に向いています。
一方、社外との共同作業やリアルタイムチャット、複雑なプロジェクト実行管理が主問題なら、別のサービスを先に比較します。共同作業が始まったときに見直す道具や人が増えて管理が必要になったときの道具で段階から確認できます。
サイボウズ Officeから次に考えること
サイボウズ Officeは、社内運用の問題がまとまって出てきた段階で検討しやすいサービスです。共同作業が始まった段階のファイル・チャット・タスクは各needページ、予定・施設・稟議・退職者管理まで必要になったら管理の段階へ進みます。
ツールが増えすぎた場合は増えすぎたツールを整理するで二重予定やファイルの正本を整理します。